胎児期の食事

人は、生まれてから乳歯が生えはじめますが、歯の元となる「歯胚」という細胞は、母親の胎内の中にいる状態からできはじめます。歯胚は「歯の卵」とも呼ばれており、実際に歯の形になるのは生まれてからですが、母親の栄養をもらいながら胎内で歯胚の石灰化(硬くなってくること)は進んでいきます。そのため、妊娠中の母親の摂取した栄養素が、生まれてからの子ども歯の性質を左右すると言えます。歯や歯茎を丈夫にするためには良質なカルシウムやタンパク質、ビタミンや、ビタミンの摂取を効率的にするミネラル類など、全てをバランス良く摂取する必要があります。常に三食のバランス良い食事を心掛け、健康な状態を保ちましょう。特に歯の基となるカルシウムは、妊娠中でなくても不足しやすい栄養素と言われています。妊娠中は吸収率が高くなりますので、1日に900mg以上の摂取が推奨されていますが、実際に6割程度の妊婦が摂れていないと言われているそうです。カルシウムは、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、小松菜やかぶの葉などの緑黄色野菜、いわしなどの小魚、豆腐などの大豆製品に含まれています。妊娠中は合わせて9点程度を意識して摂取する必要があるでしょう。

早くて乳中切歯、乳側切歯が胎生から2カ月ほどで形成され、4カ月ほどから石灰化がはじまり、歯冠が完成するのに1カ月半から2カ月半ほど掛かるそうです。同時に、乳歯だけでなく永久歯の中切歯や側切歯、犬歯などの歯胚形成がはじまっているそうです。生まれてからも虫歯菌であるミュータント菌を子どもに移さないよう、妊娠中の時点でしっかりと勉強しておきましょう。歯は、虫歯になってから対処をするのではなく、治療が必要にならないよう先手で行っていくことが大切です。

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